食パンがへこまない程度の力で施術?
「赤ちゃんのお頭の形が気になる」 「向き癖や絶壁を優しくケアしてあげたい」
そう思って頭の骨のケアついて調べると、「優しい施術します」という言葉を目にすることがあるかもしれません。
私も学生のころ、「優しい力で」と指導されました。「優しい力とはどのくらいの力加減ですか?」と私は質問したところ、返ってきた答えは「食パンがへこむかへこまないかくらいの力」または、「自分のまぶたの上に指を乗せ、圧迫感を感じない程度の力
」だと。
そのように習い、初めのころは戸惑ったものですし、「そんな軽く触れるだけの力で、本当に人の身体が変わるのだろうか?」と……。
今回は、私たちが施術で大切にしている「食パンがへこむへこまない力加減」の秘密と、なぜそれが赤ちゃんのケアに必要なのかについてお話しします。
食パンの表面にそっと指を置いたとき、少しでもギュッと押し込むと、パンには指の跡(凹み)が残ってしまいますよね。
パンに跡がつかないくらいの触れる力……それは重さにすると最大でも「50mmHg程度」です。
具体的にイメージすると、次のような感覚です。
熟した桃やイチゴを押して傷つけないよう、表面をそっと撫でるくらいの力
自分の目を閉じて、まぶたの上から眼球を押さないようにそっと触れる感覚
「指で押す」というよりも、「指の重さだけで肌の表面にそっと触れいるだけ」という、ごくごく微小な圧力です。
なぜ、そんなに弱い力でケアするの?
「赤ちゃんのお頭を丸く整えるなら、ある程度しっかり力をかけた方が効くのでは?」と思われるかもしれません。
しかし、学生時代の私が実際に臨床の現場で学んだのは、赤ちゃんの頭蓋骨と身体には「この50mmHg程度の優しさでなければならない大切な理由」があるということでした。
1. 赤ちゃんの頭蓋骨は、とってもデリケート
赤ちゃんの頭の骨はまだ柔らかく、骨と骨のつなぎ目(縫合)も完全に閉じていません。強い力を加えると身体が「攻撃された!」と反応し、防衛本能でキュッと緊張して固くなってしまいます。
2. 本来もっている「広がろうとする力」を引き出すため
赤ちゃんの頭の形ケアは、外から力づくで形を変えるものではありません。 赤ちゃん自身が持っている「自然にバランスを整えようとする力(生体リズム)」にそっと寄り添い、その微細な動きを邪魔しないように手を添えるケアです。
5gという優しいタッチだからこそ、赤ちゃんは安心して全身の力を抜き、お頭や身体の緊張がふわっと緩んでいきます。
施術中の赤ちゃんは、うっとりスヤスヤ…
「食パンもへこまない力」での施術ですので、赤ちゃんが痛がったり嫌がったりすることはまずありません。
多くの赤ちゃんが、施術が始まると緊張がほぐれて心地よくなり、気持ちよさそうにスヤスヤと眠ってしまったり、うっとりとした表情を見せてくれます。
「力任せに直す」のではなく、「赤ちゃんが自分で綺麗に整っていくお手伝いをする」。それが、私の行う赤ちゃんの頭の形ケアです。
まとめ
赤ちゃんの頭の形ケアは、外から力づくで形を変えるものではなく、 赤ちゃん自身が持っている「自然にバランスを整えようとする力(生体リズム)」にそっと寄り添い、その微細な動きを邪魔しないように手を添えるケアです。
赤ちゃんの頭の形や向き癖、絶壁などでお悩みのお母さま・お父さま。
「どんなケアをするんだろう?」と不安な方も、どうぞ安心してご相談くださいね。
ふんわりと柔らかい「食パンがへこまない優しさ」で、赤ちゃんとお母さまの心と身体をサポートいたします。
